子育て！

子どもを「育てた」のではなかった。
「育てさせてもらった」のだ。
どうしてもっと感謝して、丁寧に向き合わなかったのだろう。
私のもとに来てくれた子どもたちは、私が勝手に「育ててあげている」と思い込み、
その尊い存在の価値に気づかないまま、
育てることを苦労のように感じてしまっていた。
本当に、なんと愚かだったのだろう。
３人もの大切な宝物を、私は自分の手で抱かせてもらっていたのに。
子どもたちを「育てさせていただけた」——
それが、どれほどの幸せだったことか。
今はなかなか会うこともできないけれど、
その分、心の中で子どもたちの笑顔を思い浮かべ、
「ありがとう」を伝え続けていきたい。
そして、また会える日が来たときには、
ゆっくりと笑い合える時間を重ねていけたらと思う。